出血時間が延長している場合、血小板数を検査して行きます。これで数値が正常であった場合には、血小板の機能そのものの低下が考えられます。異常値が認められて場合には、更に特殊な血小板機能検査を行うこととなります。実際には、血小板数を先に測定する事が多く、これが異常に低値であった場合には当然出血時間が延長するという事になります。その場合には本検査は省略するという事も多々あります。また、出血時間の検査は再現性がそれほど高くはありません。かつては重要な検査として、手術前によく行われていました。しかしながら、血小板が正確に測定できるようになった今日では、出血時間を測定する事の必要性は低下しつつあります。このように血小板が減少してしまう原因としては、抗がん薬といった薬物・放射線などによる造血障害・突発性血小板減少性紫斑病・全身性エリテマトーデス・白血病など様々あります。加えて、血小板の機能異常としては、先天性血小板機能低下症や薬物性のもの、尿毒症などが考えられます。

2021-9-12/出血時間と血小板数