就寝時のカフェインやアルコールは避けましょう。長引く場合、躁うつ病の場合、小児の場合には専門機関を受診した方が良いと思います。特に、辛さのあまり自殺を考える或いはほのめかしている場合には、早急に受診した方がいいと思います。最後に余談なのですが、治療中の行動についてもう少しだけお話しさせてください。患者さんにも、そしてその周囲の方々にも知ってもらいたいのですが、大切なのは「少し良くなっても無理をしない」事。少し回復してくると「～したい・～した方がいい・～しないといけない」等の気持ちが出てきます。でも、まだ完全に良くなっているわけではないですよね。この時にやってはいけないのは「～しないといけない」です。「自分はこんなに休んでしまった。早く仕事をしないと！」焦ってしまう方もいるでしょう。或いは、周囲の人が「あんた、治ったんならさっさと働きなさい」と。それではぶり返してしまいます。大切なのは「やりたい事の『半分』から」！ここポイントです。例えば、「１時間くらい散歩したいな」なら「３０分だけ散歩しよう」、「友達とショッピングに行きたい」ならば「友達と１時間だけお茶しよう」など。「家の掃除をしたい」と思うなら「まずは１か所だけ掃除出来たらOKにしよう」という風に、『半分』から始めていきましょう。本人だけではダメです。周囲の人も理解していきましょう。

2021-12-12/うつ病への理解