クロピドグレルとチクロピジンはどちらも抗血小板薬で、クロピドグレルはチクロピジンの効果はそのままで副作用を減らした薬です。チクロピジンは使い始めに副作用が起こりやすく、2週間に1回血液検査をする必要がありましたが、クロピドグレルはこのような血液検査の必要もなく、低負担で飲み続けれられる薬であると言えます。 チクロピジンは効果の高い薬ですが、その反面重篤な副作用も多いことが知られています。こうした副作用は血液検査によって副作用の兆候を調べられることがわかっています。クロピドグレルは基本的にこのような血液検査は不要ですが、肝臓に障害があるなど高リスクな患者さんに対しては血液検査を行うことがあります。 クロピドグレルは先に述べたように、チクロピジンの効果を維持したまま副作用を少なくした薬で、実際に心筋梗塞を防ぐ効果はチクロピジンと同じで、さらにチクロピジンよりも副作用が少ない傾向にあるともいわれています。

2022-08-11/クロピドグレルとチクロピジン