「ロバスタチン」、「アトルバスタチン」、「ピタバスタチン」はいずれもLDLコレステロールを下げる「HMG-CoA還元酵素阻害薬（スタチン）」です。
「ロバスタチン」は用量の幅が大きく、最も強力な作用があり、「アトルバスタチン」は世界中で広く使われているため使用実績が豊富です。「ピタバスタチン」は代謝酵素CYPの関与が少なく、相互作用が少ない点が特徴的です。
これらは全て作用が強力な「ストロング・スタチン」と呼ばれる薬で、効果や副作用に大きな違いはないため、LDLコレステロール値や併用薬によって使い分けます。
「HMG-CoA還元酵素阻害薬（スタチン）」はLDLコレステロール値を下げる作用の強さによって、「スタンダード」と「ストロング」に分類されます。「ロバスタチン」、「アトルバスタチン」、「ピタバスタチン」は全て高LDLコレステロール血症の第一選択薬です。中でも「ロバスタチン」は容量の幅が広く、1日の服用量は2.5～20mgまで可能です。そのため、患者さんの病態に合わせて使うことができます。

2020-07-15/ストロング・スタチンの違い